ここでは、乾燥肌の原因を理解して、対策が出来るようになるためにお肌に関する基礎知識をお伝えします。
随時、基礎知識を追加していきます。
乾燥肌の原因を理解するためのおすすめな基礎知識
1.乾燥肌
乾燥肌とはね、表皮の角層の水分量が低下している状態をいう。
表皮の角層のバリア機能と保湿機能が加齢や過度な外的刺激を受けて低下し、 その結果、角層の水分量が不足する。
2.皮膚
皮膚とは、カラダの外側から表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織の三層構造からなります。
そのうち、表皮はカダラの外側から角層(かくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、 基底層(きていそう)からなります。
2.1表皮
表皮の厚さは約0.2mmです。
表皮の角層には、バリア機能と保湿機能があって、お肌のうるおいを守ってくれます。
(1)バリア機能
バリア機能には2つの機能があります。
①外部からの侵入を防ぐ。
ばい菌などを体の内部に侵入させない。
②皮膚の水分が体外に蒸発しないように防ぐこと。
水分が蒸発すると乾燥肌になります。
(2)保湿機能
保湿機能は皮膚の水分を保ってくれるところ。
保湿機能には、保湿因子(ほしついんし)というのがあって
保湿因子には、皮脂膜や天然保湿因子(NMF)、角層細胞間脂質という三つの物質があります。
①皮脂膜
まずは、皮脂膜ですが、表皮の角質の保護をする役目をしています。
表皮の角質を剥がれるのを防いだり、水分を守ってお肌の滑らかさを保ちます。
成分は汗などのアブラでできています。
少なすぎると乾燥するし、多すぎるとニキビなど要因になります。
角層での水分保持力は2%です。
②天然保湿因子(NMF)
次に天然保湿因子(NMF)ですが、水分を吸着して表皮の角質に水分を供給する役割を持ち、
お肌の柔軟性や弾力性の役割を担っています。
成分はアミノ酸やミネラル、尿素からできています。
バランスが崩れるとお肌は乾燥しますし、ターンオーバーが乱れます。
角層での水分保持力は18%です。
③角質細胞間脂質
角質の細胞の隙間を埋めます。
ばい菌の侵入や水分の蒸発を防ぐ役割をします。
成分はセラミドやコレステロールでできています。
角層での水分保持力は80%です。
この角質細胞間脂質こそが保湿の重要な役割をしています。
お肌のうるおいとは、表皮の角層のバリア機能と保湿機能が正常に機能している状態を指します。
2.2真皮
真皮の厚さは約2mmです。
主成分は女子が気になる成分のコラーゲンが網目状になっていて お肌の弾力を作っています。
コラーゲンの網目状をつなぎ留めているのがエラスチンです。
コラーゲンとエラスチンが加齢や外的要因で減少したり傷ついたりすると、 ”シワ”になります。
コラーゲンとエラスチンの間を埋めているのが ムコ多糖類(ネバネバした物質)のヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸はね、保水力が優れた物質です。
保水力はヒアルロン酸自身の重量の約6000倍です。
わかりやすく言うと、水1gで6リットルです。
2.3皮下組織
皮下組織は、皮下脂肪で出来ています。
主な働きは、真皮や表皮に栄養を届けたり、老廃物を運搬する役目をしています。
体温を保つ役目もしています。
皮下脂肪は、溜めすぎるとよくありませんがある程度は必要です。
3.ターンオーバー
皮膚の表皮の基底層でできた細胞が変化していって最終的には角層へ移って 角片(アカ)となって剥がれ落ちます。
このサイクルのことを”ターンオーバー”といいます。
表皮に傷やカサブタが出来てもキレイに剥がれ落ちます。
ターンオーバーのサイクルは、
20代で約28日、
30代は約45日、
40代で約55日と言われています。
加齢とともにターンオーバーが遅くなるから 肌が厚くなったり、きめ細かさがなくなります。
逆に、乾燥肌の場合、ターンオーバーは早くなります。
表皮の角層の機能が低下すると、未熟な細胞が皮膚表面に上がります。
表皮の角層がゴワゴワして、水分保持が難しくなり、その結果、乾燥肌になります。
表皮の角層がめくれ上がった状態が”白い粉を吹いた”状態です。
4.なぜ、乾燥肌になるとかゆみが発生するのか
乾燥肌は、バリア機能が低下していますから外的な刺激から お肌を守れななくなります。
皮膚の真皮には、かゆみ神経線維があります。
乾燥してバリア機能が低下したお肌は角層が硬くなり、敏感肌になります。
やがて、かゆみ神経線維が角層まで伸びてきます。
角層は外部に一番近いところにありますから 外部のちょっとした刺激でかゆみが発生しやすくなります。
かゆいからといってカクとかゆみの原因物質であるヒスタミンが出てきて、 さらにかゆくなり、悪循環に陥ります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
乾燥肌の対策するには基礎知識を理解することが大切です。
あなたの肌活に参考になれば幸いです。